Babylon5以外のメモ by X^2

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help リーダーに追加 RSS Вий (妖婆・死棺の呪い)

<<   作成日時 : 2007/10/08 23:25   >>

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 ロシアの文豪ゴーゴリの同名小説の映画化です。どうやら「衛星劇場」で放映されたものの録画を、画像状態が悪いながら、今回観る事ができました。ゴーゴリの幻想小説といえば、むしろ哀愁漂う物語の「外套」、風刺の効いた滑稽譚「鼻」が有名ですが、この小説も日本の翻訳怪奇小説集に入っており、ずっと以前に読んだ事があります。Вий (ヴィー)とは、ロシアフォークロアに登場する強力な地霊で、地面に付くほど垂れている瞼を持ち上げて彼に見られたものは命を失うとされているそうです。この映画で登場するのは最後の数分ですが、そこまで瞼は垂れていないです。しかし邦題の方は何ともセンスが悪いですね。

 本来は「ホラー映画」に分類されるものなのですが、他の方も書いている通り、妙に明るい雰囲気が漂っています。魔女の「お嬢様」はとても綺麗で、ホマーを呪っている場面でも妙に楽しげです。そして三日目の晩に彼女に召還された化け物たちも、怖いというより何だかユーモラスです。
 筋そのものは、ずっと以前に読んだ原作にかなり忠実で、最後は魔女に召還されたヴィーによってホマーの結界は破られ、見つけられた彼を取り殺した化け物たちは喜び過ぎて二番鳥が鳴くまで気が付かず、あちらの世界に戻れなくなって教会の窓枠に引っかかって残骸を晒す事になった訳です。映画では同時に魔女もそれまでの若い姿を失って老婆の姿を晒して棺に横たわりますが、原作では彼女の姿がどうなったかは書いてあったかどうか記憶がありません。魔女がヴィーを召還する際の台詞が「化け物を呼べ」となっていたのは残念で、「ヴィーを呼べ」あるいは「地霊を呼べ」にして欲しかったと思います。
 以前の記事に書いたStrugatskii兄弟の「月曜日は土曜日に始まる」に名前だけ何度か登場する「ホマ・ブルータス」がこのゴーゴリの小説の主人公だったと気が付きました。
 他の方の記事をいくつかリンクします。
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