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DVDで借りて観たロシア映画です。第二次世界大戦末期の1944年の夏、ナチスドイツと同盟を結んだフィンランド軍とソ連軍との戦い(継続戦争)が行われていたフィンランド最北の地ラップランドが舞台です。粗筋と解説は、以下のリンクでどうぞ。ロシア映画だけに、例えば休戦ビラを配布して殉職した女性飛行士の場面など、ややロシア側が美化されている気がします。 goo映画 ロシア語、フィンランド語とラップランド原住民の言葉であるサーミ語というまったく異なる三つの言語で話す三人の頓珍漢なやり取りと誤解が面白いです。サーミ人のアンニがフィンランド語をまったく解らないという設定はちょっと無理があるのではという気もしますが、あれだけ人口希薄な地ではフィンランド語を話す相手とこれまでまったく出会わなかったという事もあるのかもしれません。イワンが肌身離さず持っていた詩人エセーニン(もちろん男)の写真を見たアンニが、それをイワンの妻の写真だと思い込んだり、ドイツの軍服を着せられていたヴェイッコをナチだと思い込んでいるイワンが、何とか自分が平和を望んでいる事を示そうとして文豪トルストイの名を挙げるヴェイッコを、「トルストイの家まで燃やしたのか、このナチめ!」と罵る場面など、確かにあるかもと思わせる誤解です。 もうひとつ大きな見所は、イワンの誤解によって撃たれた瀕死のヴェイッコにアンニが行う、死の国からの呼び返しの儀式です。おそらくサーミ人たちが祖先から受け継いできた伝統的なアミニズムに基づく、現実に存在する儀式なのでしょうが、「犬の遠吠えに従って戻ってきなさい」という言葉とアンニの遠吠えの真似には迫力を感じました。外のシーンが明るかったため、それに気がつかなかったのですが、彼女はあの儀式を一晩中行っていたようですね。考えてみると、あの時期のラップランドは白夜の季節です。 ところで、イワンが逮捕された理由はスパイ容疑だと説明されますが、ヴェイッコが岩に鎖でつながれた理由は映画中では説明されなかったように思います。戦意を見せなかったため仲間が怒ったという説明は、原作の小説に書かれているのでしょうか。 なお、ソ連とフィンランドとの休戦が成立した後、今度は怒ったナチスドイツによってラップランドは蹂躙され、多くの犠牲者を出しています。またフィンランドはソ連に領土の割譲と莫大な賠償金を課せられるはめになりました。 他の方の記事をリンクします。 ブログ草原系 |
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