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「不思議惑星キン・ザ・ザ」、「火を噴く惑星」に続く、ソビエト系SF映画の紹介です。SFの体裁をした鋭い社会批評だった「キン・ザ・ザ」、本格SFのはずがずれてしまってそこが面白い「火を噴く惑星」とはまた違い、この作品はSF御伽話とでもいった映画です。 田舎の村にUFOが墜落し、乗っていた子供の宇宙人が村人と交流して色々と奇跡を起こす、そのうちに宇宙人の存在を知った軍が動き出すが、捕らえられる前に宇宙人は地球を去る、と粗筋を書いてしまうと、まるっきり``E.T."と同じですね。実際、自分たちの村で起こった出来事を、語り手が``E.T."の監督スティーブン・スピルバーグへ手紙を書いて知らせる、という形で話が進んで行きます。公式サイト 舞台はソ連のゴルバチョフ大統領時代のウズベキスタン、それもかなりの田舎です。あの描写では割と近くにロケット発射所があるようなのですが、地図で見るとカザフスタンのバイコヌール基地はウズベキスタン国境から500kmは離れていますので、実際には特定の場所を意識してはいないようです。墜落したUFOに乗ってきた少年にアブドラジャンと名をつけて自分の家に連れて帰るバサルバイを初め、村人は皆、日本人とあまり変らない風貌をしています。ちなみに、いささか妙な苗字の日本の商社マンコンビも登場します。 アブドラジャンが引き起こす奇跡の恩恵に、村人の中で唯一人与れないのが、コルホーズのオタ議長です。しかしその理由は、いささか奇妙なもので、そうなるとUFOがやってくる前の、あるちょっとした事件の意味が変ってきます。この辺は最後まで説明されないので、解釈は観る側にゆだねられているのでしょう。それからもう一つ、UFOに乗った宇宙人が現れるので接触しないように、というモスクワからの指令が初めに届くのですが、そこで述べられている異星人の風貌は、アブドラジャンと一致していません。その指令の発信元で、後に村に軍隊を送り込むのがナフロブチコ将軍ですが、一体どこからその情報を得たのでしょうか。そういった部分が一切説明なく話は進みます。 オタ議長、ナフロブチコ将軍を含め、悪人がまったく登場しない点はこの映画の特徴です。もちろん誰もが人間的な欠点を持っていますが、彼らの行動は悪意ではなく、極めて人間的な感情によるものです。そこがまた、御伽噺なのですが。 正直言って、すごく面白いとはいえないのですが、一見の価値はある映画だと思います。 ところでこの作品に登場する「3ルーブル紙幣」ですが、実在した貨幣です。別にソ連で3進法を使っていたわけではなく、帝政ロシア時代にオランダのダガット金貨の価値がほぼ3ルーブルだったために、それを模倣して発行した金貨が起源となっているそうです。その影響を受けて、革命後のソ連では、3やその倍数を額面とする紙幣や硬貨が流通していましたが、現在のロシアではもはや存在しません。 この映画に関する他の方の記事をリンクします。 ブログ草原系 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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UFO少年アブドラジャン
★★★☆ ウズベキスタンは19世紀にロシア帝国に征服されたが、1991年のソ連崩壊によって独立している。古くは『シルクロード』の中継地として栄えてきた中央アジアであり、ウズベク人を中心とした多民族で構成されている。 また地下資源が豊富で、金、銀、銅、石油 ...続きを見る |
ケントのたそがれ劇場 2006/10/24 19:14 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
"火を噴く惑星"と"UFO少年アブドラジャン" |
candyman 2006/04/08 00:25 |
candymanさん、コメントをありがとうございます。そうですか、両方とも見つからなかったとは残念です。ソビエト時代のロシア映画は、もちろん見るに耐えない駄作もありますが、ハリウッド大作とは全く異なった味がある作品も多いですよね。 |
X^2 2006/04/08 17:09 |
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