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他の二人と異なり、Weyounが登場するのはシリーズ中盤になってからです。彼はドミニオンの有力種族であるヴォルタ人で、兵士であるジェムハダーの管理者として現われますが、直ぐにジェムハダーの反乱で殺されます。しかし実はヴォルタ人はクローン人間であり、同じ名前と顔で次の彼がまた現われる事になります。今度のWeyounは、Dukatとドミニオンの創設者とのパイプ役で、以後はシリーズの最後まで登場し続けます。(ただし、途中でさらに二回「死んで」新たなクローンに入れ替わっています。) 彼は基本的にとても慇懃無礼な人物として描かれ、言葉に一々毒がある感じです。そのためDukatと比べても、かなりいやな奴と感じてしまいますが、創設者(可変種)には絶対の忠誠を誓っており、従って敵方でもOdoにだけは大変な敬意をはらって接します。そのギャップがまたかなり異様です。 そうした彼のイメージを一変させるのが、第七シーズンの#156 "Treachery, Faith and the Great River"でのWeyoun6です。彼はクローンの失敗作で、ドミニオンから惑星連邦への亡命を図ります。ただし、創設者への忠誠心は他のWeyounと同様に持っており、亡命も彼らを裏切ったのではなく、むしろ救おうとした結果です。そのWeyoun6によって、彼らが可変種を救った謝礼として遺伝子技術で肉体を改造されてドミニオン組織の中の有力な種族になったというヴォルタの起源が語られます。彼らの創設者への忠誠心も、遺伝子操作で刷りこまれたものでした。このエピソードによって、ヴォルタもまた組織の犠牲者であった事が明らかになり、それまでのイメージが大きく揺さぶられます。 戦争終盤にDukatに替わってカーデシアの指導者となったDamarに対して、Weyounは露骨に皮肉を浴びせ小馬鹿にした態度を取ります。これはドミニオンにとってカーデシアの価値が低下してきたためで、遂にはブリーンが新たに同盟に加わってカーデシアは捨て駒扱いをされます。Damarとのやり取りをしてそれらの行為を行うのはWeyounであるため、彼はいかにもいやな奴に見えますが、実際には彼は創設者の指示に従っているだけです。一方で彼は創設者からも色々と厭味を言われ、ついには不良品扱いをされており、このあたりを見ていると正に中間管理職の悲哀が伝わってきます。 最終回、What You Leave Behindにおいて、DamarとGarak率いるカーデシア反乱軍がカーデシアプライムの司令部に突入した際の(最終回を二回に分けたときにカットされた)女性創設者とWeyoun7の会話が、ある意味彼の性格をとてもよく表しています。その少し前、創設者は彼を無能だと罵り破棄するとまで仄めかし、その後彼が一人で考え込んでいるシーンがあり、もしや彼は反逆するのではとすら思わせるのですが、カットされた会話で創設者は彼への信頼を表し、彼もまた創設者への絶対の忠誠を露にします。忠誠心を遺伝子的に刷り込まれている彼は、実際に反逆する事はできないのです。 そして反乱軍に捕えられたとき、彼はGarakにDamarの死は無意味だったと皮肉を言い、その場で射殺されます。実は彼のクローンは攻撃によって失われており、彼の死によって本当にWeyounは死に絶えたのでした。あの場面、なぜ無意味な皮肉を言ってわざわざ相手を怒らせたのかと疑問に思っていましたが、もしかするとあれは自殺だったのかもしれません。とにかく彼は最後まで創設者の忠実な部下として死にました。 |
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ウェイユンは、おっしゃる通り、まさに慇懃無礼がぴったりの人物でした。 |
川崎 高広 2004/12/13 23:12 |
TVで最終回を観た時は、Weyuonは最後に反逆するのではと思っていて、その後カットシーンの存在を知ってビックリしました。あのシーンの有る無しで、彼の性格は大きく変わってしまうと思うのですが、どうでしょうか? 東北新社の編集者は、彼を重要人物と思ってなかったのかな。 |
X^2 2004/12/14 00:22 |
最初からあちらで前後編に分けてカットされたものが放送素材として送られてくるそうなので、日本の制作会社のせいではないそうですよ。 |
川崎 高広 2004/12/14 23:02 |
なるほど、カットしたのはアメリカの配給元ですか。しかしあれをカットする意図がどうも良く解らないです。Weyounの最後の発言は、こういう場面でこういった無意味な負け惜しみを言って首をしめる奴って確かに居るよね、と思って観てました。もしかして深い意味があるかも、と考え出したのは、わりと最近ですね。 |
X^2 2004/12/17 22:49 |
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